今回はちょっと絵の制作過程とか表現方法についての話を。
制作記なのでこういうことも記録しておきたいのです(´ω`)
モノクロでの表現をどうしようかとこの前の腕相撲イラストと小ネタ漫画でクリスタ使用して考えてて、印刷まわりのことなんかも調べたりしてました。
①
試しにまたスケッチを流用。
まずいつもの描き方でのグレースケール。
ササッと下絵描いて立体感つけて気になるとこを調整してオワリのちょっと整えたラフ、ラフPlus。イラストとして完成させる場合はこれをクリンナップします。このやり方だと普段のカラー作画と同じやり方なので速いんですが、漫画用の白黒二階調表現にしようとすると結構難しくて、塗りでやれば線は必要ないところに輪郭線が必要だったり、”漫画用の表現に変換する”という思考の切り替えが必要だなと。
今後継続的に漫画を描いていくならどういう描き方でいくのがベストなのか探っておきたかったので色々試しました。
②
こっちが漫画用を意識した白黒表現。
できるだけ早く仕上がる・尚且つ清書感は出るように意識して描いたものですが、きっちり白黒に分けてる分①より時間がかかります。パッと見のバランスとか結構考えること多いんですよね。クリスタで描いて、以前イマイチだと感じたトーンは割とウェブでも見られるように調整できたと思うんですが。(現八の髪はトーン化なしのベタ。)
この2パターンの間で悩んでいたのが作業時間と印刷関係のこと。
①:完成までが早いが印刷に弱い(と思う)
②:完成までが遅いが印刷に強い
こんな具合…(´ `;)
“と思う”っていうのはこういう描き方できれいに印刷されるという確証がないからです。二階調じゃないグレースケールのサンプルが見つからない…困った。この感じって印刷所に頼むとどう出るんだろう?お試し印刷してみようかなあ…
漫画を描くにあたって、個人的にはやっぱり速くてどんどん描き進められる①の方がいいかなと思ってます。なにぶんお話の量が…後に控えてるキャラやシナリオが多すぎるので、原稿の完成度だの四の五の言ってないでガンガン描き進めたほうが現実的かなと思うんですよね(x_x ) きれいに印刷に出るのであれば、この感じをクリンナップして漫画として完成形にもっていきたい。ラフ感が残っても絵として伝わって尚且つ速いなら、一つのスタイルとしてアリかなーと。
けどきれいに白と黒で分け切った絵も好きだし、漫画用の絵として見栄えはします。クリスタを今後も使っていきたいとは思ってるんだし、捨てがたい…うーーーん!
漫画にするのであれば当然きっちり仕上げた白黒原稿にするべきだろう!!!!と私の中の厳しいディレクターが突きつけてくるけど、自分の筆の遅さを心配した優しいディレクターが 少しでも速く描ける方法でどんどん話を進めたほうがいいのでは と提案してくる二極化状態。
ウェブ漫画だけにするなら①で問題ない気がするんですが、本にするとなると… あー迷う。
こうして”いつもの”と”漫画用”で違いが生じる理由は、私の普段の一番慣れた描き方が線画を作らないスタイルだからです。いつものは塗りで描くけど、漫画は線で描くもの。いつものは描きながら形を決めていくけど、漫画は最初に決めた形を描く。私にとって、カラー・グレースケールと白黒は全然別のものです。
迷いながら、とりあえず描き続けます( ´ з`)Φ
まだこの問題については白黒つけられそうにないので、作りながら試しながら決めていこうかなと。①と②の両方で色々作ってみて、自分の作品にとって一番良い方法に最終的に落ち着けられたらと思います。