幻創里見八犬伝

風吹けども動ぜず天辺の月

 

サイト改装ラストスパート…!!
やっとすべての絵を組み込んでコーディングもほぼ完了したので、最終点検してます。
長かった、、色々と新しく勉強も必要だったので、失敗しては調べて直してを延々と繰り返し( ˊᵕˋ 😉  最後の方はもう気力も擦り切れてきてたけど、最初に作ったラフそのままの形に収まったので満足度は大きいです。あとは動作確認して、サイトに訪れてくださる方が問題なく閲覧できるようになってれば合格…!!
仕上げ頑張ります! 

 * * *
 
タイトルに書いたことばについてのおはなし。

【風吹けども動ぜず天辺の月】

これは私が心の底から好きな言葉です。
なにか衝撃的なことが起きた時でも、これを心の中で唱えるとスッと平常心が戻ってくる。私にとってこれは魔法です。音の爽やかさと相まって、清らかで凛とした自然の様子が思い浮かんで、揺らぎかけた気持ちが不思議なほど平らかになります。

これは禅の言葉で、

風吹けども動ぜず天辺の月 (かぜふけどもどうぜずてんぺんのつき)
雪壓せども摧け難し澗底の松 (ゆきおせどもくだけがたしかんていのまつ)

と続きます。
はじめから終わりまで本当に素晴らしい言葉で…染み込むように心に響きます。
私なんぞが禅を説くなんておこがましい、そんなこと語るにはもう50年くらいは生きないとと思いますが、意味を簡単に伝えるとすると、
大風にも動かされない天の月、雪に覆われても折れない谷底の松のように、
いかなる煩悩、順境逆境にまみれても毅然として方寸(心)を定めよう、
ということだと私は解釈しています。
ブレないこと、たとえブレても自分自身を見失わないことを説いているのだと思います。

風吹不動天辺月 雪壓難摧澗底松
と似ている
八風吹不動 (はっぷうふけどもどうぜず)

は別々の言葉として存在しているようですが、世間では一緒くたにされていることも多いみたいです。
私も思い浮かべる時は【八風吹けども動ぜず天辺の月】と組み合わせてます。
語呂が良いし、なにせ”八”の縁がありますし(ˊωˋ*)

ちなみに八風とは

衰、利、毀、誉、称、譏、苦、楽
の8つ。
頭から2つずつがそれぞれ相反する意味を持つ組になっていて、悪いこと4つ、良いこと4つが”人の心を揺り動かす風”として表されています。禍も福も撚り合わさって人生に影響する…とはまさに八犬伝の中で示される教訓の一つに近いものを感じます。
 
多くの日本人がそうであるように私も無宗教ですが、やっぱり和風好きとして、日本人として、神道・仏教、禅のこころには自然に馴染めるものがあるなあと思います。お正月に神社に行くのと同じでこういうものって宗教的思想なんて言う仰々しいものではなく、ただ自然なだけのもので、人の暮らしの中に溶け込んだ”まごころ”なんじゃないかなと。
日本のこういうところが本当に好きで、私が幻創里見八犬伝を作っていく上で大切にしたいテーマでもあったりします。

東京五輪も延期になり、世界中が混乱のさなかに在りますが、
大風小風に揺さぶられず、目標に向かって相変わらず創作に邁進する日々でありたいです φ(˘ω˘ )
私は私にできることを常にやっていこうと思います!

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