幻創里見八犬伝

実は先月、神社で結婚式をしてきました。

今回の一時帰国はこの予定があったためで、コロナでずっと延期になっていたのがようやく消化されたかたちです、、、本来は2020年に終わっていたはずの日程でした。また延期かーとかほんとに今年できるのかなーとか、数年間延々とこのことを頭にとどめ置いておかねばならないのは正直物凄いストレスでした😅それも乗り越え、やっっっっと完結…！

私のこの徹底的な和好き根性のために神前式だけはやらないという選択肢はありませんでした。日本古来の婚礼儀式を歴史ある神社で体験できる機会は一生に一度しかないので、夫婦と両親だけという超極小人数で執り行って頂きました。日本書紀のとある神話に由来する、大変歴史深い神社です。

 

当事者としての当日の式自体の感想は、あまり言葉で事細かに書きたい気にならないので簡潔に(ˊᵕˋ )ゞどう言葉にしても陳腐にしかならないので…。まず拝殿に入れるということ、更にその真ん中に座って、雅楽を聴くことができ、自身の名前を含んだ祝詞を斎主さんが奏上するなど、畏れ多さと霊妙な空気に頭が半分ぼーっとしました。あれほどの神秘的な空間を体験することは今後一生ないと思います。

 

式以外のこと。正しい所作に則った儀式なので、夫婦揃ってのリハーサルで宮司さんから色々教わりながら繰り返し練習しました。リハーサルでは参拝者も全然いなかったので、コロナだしまだまだ人もまばらなんだなーと思ったんですが、当日──  拝殿に座っていると背後からひっきりなしにチャリンチャリンとお賽銭を投げ込む音が。無事に式が終わって写真撮影のために外に出ると、参拝者が列になって並んでいました。結構人が来てる！！あんまり目立たずにできると思ったのにｗ

凄く印象的だったのは、その見ず知らずの参拝の方々からお祝いの言葉をかけて頂いたことでした。母は『こんな時だから素敵な式を観られて嬉しかった、運が良かった』と声をかけられ少し話までしたそうで、個人的な結婚式で全然知らない人にまで喜んでもらえるなんてことがあるんだと、そのことにむしろ私の方が感動していました。自分のしたことが誰かのちょっとしたワクワクに繋がったのだとしたらこんなに嬉しいことはないです。

今年は夏祭りも中止はしないという決断に至ったところが多くあったとニュースで観ましたが、お祝いごとやお祭りやレジャーなど、明るいイベントは人の暮らしにはやっぱり欠かせないことなんだなと再認識しました。

 

仕事の都合であとから日本に来る夫について、陰性証明がとれるか、無事入国できるか、直前まで肝を冷やしていたりと本当に長いこと非日常状態で気がかりが絶えませんでしたが、無事にすべての予定を終えることができ心の底からやっと”安心”することができました。海外在住組という特殊な条件のもと、色々と特別に配慮してくださった関係者の方々にも本当に感謝です…！！

 

 

その翌日から湖や山へ出かけたんですが、長くなってきたので自然と和の世界探訪の旅については別の記事に分けて書きますφ(‘꒳’ )