先日完成した親兵衛の一枚絵に続いて年賀絵も無事完成しました!٩(ˊᵕˋ*)و 時間に余裕を作れた年末なんてここ数年無かったと思うので自分でもちょっと驚いてます。年末ゆっくり過ごせるっていいなあ…!✨ 年賀絵はじっくり制作する時間はないだろうと踏んでいたので、ちょっと戦略的に取り組んだところかなり短時間で仕上げられました。この絵についてはまた年始にふれます。
Twitterに先に載せてた親兵衛のイラスト、こっちにはロゴ無し版を掲載しますφ(˘ω˘ )
【 錦秋の儀 ~豊穣礼讃~ 】
犬江庄で巫祝を務める親兵衛が
秋の実りに感謝する舞を捧げる様子を描きました。
本ッ当に時間をかけすぎた一枚です😅制作時間自体というよりは間に他の制作を色々挟み過ぎてどんどん後ろ倒しになってしまって。なんとか年内に完成させられてほんとに良かったです…完成した時の脱力感は正直信乃編漫画以上でしたw
各所にこだわりや設定を散りばめて楽しみ尽くしました🍁
例えばこんなところ⇩
よーく見ると目の中に実は見物人たちが映ってます。高解像度元データを拡大しないと見えないけどそんなにサイズの大きな画像上げてないので結局私にしかわからない隠れ設定のようになってるポイントです。絵に描かれているのは一人だけど親兵衛が犬江庄でいつもひとりじゃないこと、あたたかい人達に見守られていることを示すために密かに描き入れました。
見えないポイントその2:親兵衛の後ろの祭壇に乗ってる供物
お団子と酒器が乗っています。かかとの向こうにちょびーっとだけ見えるのが盃。両脇の稲穂に、お米からできるお団子とお酒も添えて豊穣を慶びます。
発行済冊子2巻の短文でも親兵衛のお噺には田んぼや稲が描写されてるんですが、前々からこの里には秋の実りのイメージがずっとありまして🌾幻創里見八犬伝着想当初から犬江庄の象徴のひとつとして欠かせない要素であり続けています。
手に持っている枝葉は芍薬。
この意味についてはサイトの世界観設定の項目でまとめようかなと思います。偉珠日の特徴的な習俗のひとつです。
またこの葉を水に浸して振るうのは、芍薬が使われるようになった経緯に関連しているのと、水神の加護を忘れないため ── 程よい降雨量のお陰で稲が無事育ったこと、水の恵みへの謝意を表しています。
もう片方の手には鉾。
雨雲を穿ち陽の光を招くことを意味する祭具で、犬江庄の天候の特徴に起因しています。仏具として日本でも用いられている独鈷などのもとになったインドのヴァジュラ(金剛杵)は雷を表しているので、そちらとは逆のイメージの道具になってます。
水と太陽、それぞれの祭具を手にした神楽。幻創里見八犬伝で大切にしたい要素を盛り込んだ一枚なので、シリーズの中でも特に描きたかった絵でした(*ˊᵕˋ*) 完成させられていま改めてほっとしています🍵
…ちなみに反省点も実はいっぱいあるんですが😅
それは私が自分で理解していればいいと思うのであえて書きませんw そこを書き連ねたらパッと見て楽しめるものも楽しめなくなっちゃうかもしれないし野暮かなと。次の一枚絵の課題として活かしますو( ˙꒳˙و ) 次は順当にいけば制作中の荘助(冬)になるはずですが、この冬ほかに優先するものが色々あるので…ど、どうだろ。。あまり詰め込み過ぎずにやろうと思います。
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今年の反省も書こうかなと思ってたんですが絵の詳細だけで埋まってきたので、やっぱりいつも通り年始にまとめます( ´з`)♪
皆さま今年も作品を観てくださって本当にありがとうございました!!🌸
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皆さまが穏やかな年末年始を過ごせますように。
どうぞ良いお年をお迎えください~🍜🍊🐕